R700のリーダーモードについて
Impinj R700リーダー:リーダーモードとその最適化
Impinj R700リーダーは、RAIN RFIDデプロイメントのための業界をリードするパフォーマンスを提供します。このリーダーは、多様なリーダーモードをサポートしており、特定のユースケースにおいて読み取り率、感度、および干渉耐性のバランスを最適化することが可能です。
Impinj R700は、従来のスタティックなLLRPモード(LLRPモード0~5)とオートセットモード(LLRPモード1002~1004)に加えて、新しいスタティックリーダーモードもサポートしています。
これらの新しいモードは3桁の数字で表され、特定のユースケースや環境において、より詳細な設定を可能にします。スタティックリーダーモードの一部は、既存のLLRPモードに対応しています。
LLRPモードとスタティックリーダーモードの特性
LLRPモード0(High Throughput)は、感度が低くても読み取り速度が非常に速いことが特徴です。一方で、LLRPモード3(Dense Reader M8)は、感度と干渉耐性が非常に高いものの、読み取り速度は遅くなります。
LLRPとスタティックリーダーのモードマッピング
LLRPモード | 日本スタティックリーダーモード |
---|---|
モード0 – High Throughput | 201 |
モード1 – Hybrid | 221 |
モード2–Dense Reader M4 | 240 |
モード3–Dense Reader M8 | 284 |
Mode 4 – Max Miller | NA |
モード5 – Max Miller ETSI | 242 |
モード1000 – Autoset | 非対応 |
モード1002 – Autoset Dense Reader Deep Scan | 1210 [201,242,240,284] |
モード1003 – Autoset Static Fast | 1211 [201,242] |
モード1004 – Autoset Static Dense Reader | 1212 [240,284] |
特定のユースケースでは、特定のスタティックリーダーモードが、LLRPモードよりも優れた読み取り率、感度、および干渉耐性の組み合わせを提供することがあります。このような場合には、スタティックリーダーモードを選択することで、リーダーの動作をより詳細に指定することができます。
Impinj スタティックリーダーモード (日本版リーダー)
スタティックリーダーモードと、それに対応する変調パラメータの一覧
スタティックリーダーモード | Fwd Modulation | TARI | PIE | BLF | M | DR |
---|---|---|---|---|---|---|
201 | PR-ASK | 14.29 | 2 | 320 | 1 | 64/3 |
221 | PR-ASK | 14.29 | 2 | 320 | 2 | 64/3 |
242 | PR-ASK | 14.29 | 2 | 426 | 4 | 64/3 |
240 | PR-ASK | 14.29 | 2 | 320 | 4 | 64/3 |
282 | PR-ASK | 14.29 | 2 | 320 | 8 | 64/3 |
283 | PR-ASK | 14.29 | 2 | 213 | 8 | 8 |
284 | PR-ASK | 14.29 | 2 | 160 | 8 | 8 |
特定のユースケースにおいて特定のスタティックリーダーモードが、LLRPモードよりも優れた読み取り率、感度、および干渉耐性の組み合わせをになることがあります。このような場合にはスタティックリーダーモードを選択することで、リーダーの動作をより詳細に指定することができます。
*PIE:Pulse-Interval Encoding
*BLF:Backscatter Link Frequency
*M:Millerエンコーディングの数
*DR:Divide Ratio
シェン・ヒーローは最適なリーダーやアンテナをシステムに合わせて最適な設定もご提案いたします。
Impinj R700リーダーは、その高性能と信頼性により、多くの業界でRAIN RFIDデプロイメントのニーズを満たすための優れた選択肢となっています。