ハンドヘルドRFIDリーダーの特徴とメリット
ハンドヘルドRFIDリーダーは、固定リーダーが設置できない場面でのデータ収集に非常に有用です。資産追跡、在庫管理、ファイル追跡など、さまざまなシーンで活躍します。持ち運びが可能で、現場での柔軟な運用が可能な点が大きなメリットです。
形状による分類
ハンドヘルドRFIDリーダーは、形状や機能が多彩です。オールインワンのハンドヘルドコンピュータタイプなら、OSやタッチスクリーン、カメラ、GPSなどを内蔵し、2DイメージャーやWi-Fiなどのオプションを追加できる柔軟性があります。
オールインワンハンドヘルドコンピュータ
OSやタッチスクリーン、カメラ、GPSなどを内蔵し、2DイメージャーやWi-Fiなどのオプションを追加できる柔軟性があります。一台で多機能を実現できるため、効率的な作業が可能です。
キーフォブハンドヘルドリーダー
コンパクトで持ち運びやすく、キーホルダーのように携帯できます。簡易的なRFID読取に最適で、アクセス制御や小規模な資産管理に便利です。
スレッドデバイス
スマートフォンと連携し、オールインワンに近い機能を実現します。専用アプリとの連携により、カスタマイズされた業務フローに対応できます。
ウェアラブルハンドヘルドリーダー
手首に巻き付けるタイプで、ハンズフリー作業に便利です。両手を使う作業において、効率的なRFIDスキャンが可能になります。
さらに、ピストルグリップ付きなら片手操作がしやすく、トリガーで素早くスキャンできます。人間工学的にも優れたモデルが多く、倉庫や工場など長時間の作業でも疲れにくいのがメリットです。
プラットフォームとオペレーティングシステム
ハンドヘルドRFIDリーダーのOSは、バックオフィスシステムとの連携に大きく関わります。現在はAndroidが主流となっており、アプリ開発やソフトウェア更新において柔軟に対応しやすい点が魅力です。
Androidプラットフォームの優位性
- 豊富なアプリ開発リソース
- 柔軟なカスタマイズ性
- 定期的なセキュリティ更新
- 幅広いハードウェア対応
- クラウドサービスとの連携
現代のビジネスニーズに対応した、拡張性の高いプラットフォームとして評価されています。
読取距離・読取範囲
リーダーの形状によって読取距離は変わります。小型デバイスは取り回しが良い反面、読取距離が短い場合があります。逆にスレッド型やオールインワン型は長距離・広範囲の読取が可能ですが、コストが高めです。
小型デバイス
読取距離:短距離(~1m)
メリット:携帯性に優れ、取り回しが良い
用途:近接読み取り、小規模作業
スレッド型・オールインワン型
読取距離:長距離(~10m)
メリット:長距離・広範囲の読取が可能
用途:倉庫管理、大規模在庫確認
バッテリ寿命と使用環境
バッテリ駆動時間は使用場所や作業内容に大きく左右されます。屋内の店舗やオフィスであれば充電環境が整っているため問題になりにくいですが、屋外や倉庫・工場など、充電しにくい環境で使う場合は長時間稼働が重要です。
| 使用環境 | バッテリ要件 | 推奨機能 |
|---|---|---|
| 屋内店舗・オフィス | 標準(8時間程度) | 標準バッテリ |
| 屋外・長時間作業 | 長時間(12時間以上) | 大容量バッテリ・ホットスワップ |
| 倉庫・工場 | 中程度(10時間程度) | バッテリ残量表示・予備バッテリ |
| 移動作業・配送 | 長時間(12時間以上) | 車載充電対応・急速充電 |
一日中利用できるバッテリやホットスワップ機能対応モデルを選ぶと、作業効率を大きく高められます。
堅牢性とIP等級
使用場所が埃っぽい倉庫や屋外作業の場合、防塵・防水性能を示すIP等級が高いモデルがおすすめです。オールインワンタイプは落下に強く、部品の分離が起きにくいため、過酷な現場での耐久性が高い傾向にあります。
| 第一記号(固形物) | 保護内容 | 第二記号(水) | 保護内容 |
|---|---|---|---|
| 無保護 | 無保護 | ||
| 1 | 直径50mmより大きい固形物 | 1 | 鉛直に滴下する水 |
| 2 | 直径12mmより大きい固形物 | 2 | 鉛直から15°以内の滴下 |
| 3 | 直径2.5mmより大きい固形物 | 3 | 鉛直から60°以内の散水 |
| 4 | 直径1.0mmより大きい固形物 | 4 | 任意の方向からの散水 |
| 5 | 塵埃の侵入制限 | 5 | 任意の方向からの水の噴流 |
| 6 | 防塵(完全保護) | 6 | 強い噴流に対する保護 |
| - | - | 7 | 一時的な水没に対する保護 |
| - | - | 8 | 長時間の水没に対する保護 |
屋外、屋内、および極端な温度状況のアプリケーションでは、高いIP保護等級および/または広い動作温度範囲を持つリーダーが必要になります。
アップグレードと拡張性
後からバーコード読取機能を追加したり、バッテリ容量を大きくしたりと、ハンドヘルドRFIDリーダーには拡張性の高いモデルもあります。ソフトウェアのバージョンアップやピストルグリップなどのオプション追加で、買い替えを最小限に抑えられる点も導入メリットのひとつです。
ハードウェア拡張
- バーコード読取機能追加
- バッテリ容量アップグレード
- ピストルグリップ追加
- 追加センサー搭載
ソフトウェア拡張
- OSバージョンアップ
- 新機能追加
- セキュリティ強化
- カスタムアプリ対応
選定時のチェックポイント
最適なハンドヘルドRFIDリーダーを選定するための5つのポイントをご紹介します。